満月の夜とミミの青い瞳
『あたしの恋は終わった……』
それでも、想いは変わらない。
これからもずっとタクトに恋しながら、ミミは生きていく。
不意にミミは、澄んだ青空を見上げた。
『タクト、恋を教えてくれてありがとう』
タクトがミミのことをどんな風に思っていたかは分からないけど、
少しくらい自惚れてもいいよね。
だってタクトは、ミミのことを“可愛い”って言ってくれたから。
それはウサギとしてじゃなくて、人間としてのミミのはずだった。