Poison・Crusher!!
「金井さん」
ふと、後ろから私を呼ぶ声がした
振り返るとそこに立っていたのは
「ゆ.....由葵ちゃん!!!!!!!!」
私は、反射的に鼻を摘んだ
「あの....、は、鼻血、大丈夫だった?」
心配そうに私を見てくる由葵ちゃん
あかーん、かなり無様な私
「う、うん、全然平気!!ありがとう!」
「そっか、ならよかった!」
にこっと可愛すぎる笑みを向けられて
胸の奥がキューンとした
その時、
「あ、いた、おい杏奈ぁー」
「ん...なぁんだ、小田か」
「ちょ、なんだってなんだ」
「なんだって、なんだって、なんだし」
あ、このパターン
めんどくさいヤツだ
小田君は絶対にそう思った
「......ほら、これ」
小田君が杏奈に渡したのは
一冊の漫画
「お、サンキュー♪新刊でたんだぁ!」
気分上々で笑う杏奈
「何?それ」
「あ、これね、『ファイター・ジャック』っていう....」
「ファイター・ジャック!!!!!!!!!??????????」
しーん
え?
何事?