藍色砂時計
そんな他愛もない話を
延々と繰り広げたのち、
私たちはパフェを一人一つ平らげ。
(カップル定番の、一つを分け合って「あーん♥」なんてことはしていない。)
「あ、悪ぃ葵。 俺ちょっと用事あっから、
今日は一人で帰れっか?」
家の近くの交差点で、思い出したように
そう発した刹那は、申し訳なさそうに
自分の後頭部を掻いていた。
「大丈夫、もう少しで家だし」
過保護な刹那を心配させないよう、
満面の笑みを浮かべる。