藍色砂時計











「ちょぉ、

 葵ちゃんおらへん?」



  ポケッとしていた私の耳に
  入り込んでくる、
  先輩の声。



「きゃぁっ、誓先輩! 
 
 あっ、あそこです! あそこ!」



  教室に春が訪れた。
 
  ……というより、
  誓先輩が運んできた。



「おっと、発見」


 
  発見ていうかさ。
  教えてもらったんでしょ。













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