藍色砂時計











「………そっか。

 ホント、悪いな」



  ぽむぽむ、と私の頭の上で

  手をバウンドさせた刹那は、

  「んじゃ」と言って

  交差点の闇へと消えていった。



「……そいえば、

 一人で帰るのって……

 刹那と付き合ってからは

 初めて、かも……」




  ふ、と思い出す。

  刹那と私が付き合いだした頃のこと。














< 11 / 119 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop