藍色砂時計
「……へへ。
分かる?」
気恥ずかしくなっちった。
ぽりぽりと自分の頬を掻きつつ、
はにかみながらそう首を傾げると、
それが刹那にもうつったのか、
刹那までも頬を掻く。
「あー…うん。
お前とのこと、忘れるわけがねぇっつーか、なんつーか……」
気まずそうに目線を斜め上にあげて、
ぽつりぽつりと紡ぐ刹那。
「……っ、大好き刹那あああっ」
手を広げて、ぎゅうっと抱きつく。
「ばーか」
そう優しく微笑んで、軽く頭を撫でた刹那。
「んじゃ、今日はそろそろ行くわ。
…浮気、すんじゃねーぞ」