藍色砂時計




「んじゃ、

 手」


  いつもの放課後。

  いつもの光景。

  いつもの差し出される手。

 
  そのすべてが

  輝いて見えていた。



「ねぇ刹那。

 私のこと、

 好き?」



「え、

 何をいまさら」


「いまさらでも

 言ってほしいのー」

















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