藍色砂時計








「お兄ちゃ……ぁぁん……!!」


  雨が降り出した。

  暗い暗い、闇の夜に。

  何筋もの、光の筋が。

  
「刹那……刹那……!?」

「お母さん……お兄ちゃん、っが……!

 返事して、くれないよぉ……!!」


  みんなの声がその雨に。

  吸収されていくようで、

  怖くて。


  思わず、耳を塞いでしまう。

















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