藍色砂時計






「ん、どんな夢?」


「刹那がね、死んじゃうの。
 私を残して」


 リアルな夢で怖かったの。
 そう言って俯くと、目が少し熱くなって、視界が歪む。


「俺は死なないよ。
 葵を幸せにする。
 そう約束しただろ?」


「刹那…本当?
 ずっと側にいてくれるの?」

「当たり前だろ?
 俺は葵を、世界中の誰よりも幸せにするよ。
 例え側にいられなかったとしても…見守ってるよ。
 葵が傷つかないように…」








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