藍色砂時計








「な、ないんだぁっ!
 昨日の、夢かなぁ、って
 疑っちゃって!
 それで、呼んじゃ…っ」



 我慢、してたのに。


 目を見開く刹那と、

 頬を伝う温かいモノ。



「っ、ふぇ…っ」



 溢れ出したら止まらなくて、
 涙で刹那が見えない。


 ダメ…ちゃんと見ないと、

 刹那がまたいなく…っ。










< 72 / 119 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop