藍色砂時計
「えぇっ、何でなん!?
まいらは気にならへんの!?」
ずいずいっとまいら先輩に
顔をよせるちか先輩。
まいら先輩に顔を寄せるってことは、
今まいら先輩に抱きしめられてる
私とも近くなるわけで……。
「ちか、近い。うざい。離れて」
などと毒を吐くまいら先輩。
面白くなさそうに離れていく
ちか先輩の顔に、
安堵を覚えてしまった。
「舞螺はほんま、
口悪いわー」
唇をわざとらしく尖らせる先輩。