恋百物語


そのまま一緒に朝練に行き、先生に頼まれていた花壇の水やりのため、少し早めに道場をでた。






教室に戻ればもうほとんどの生徒が登校している時間で。

友達とてきとうなあいさつを交わしながらグレープを一口。

一限目はなんだったっけと視線を彷徨わせたとき、廊下からバタバタと騒々しい足音が聞こえてきた。




バン―っ!!




勢いよくドアを開けて息を切らした須藤ちゃんが教室に飛び込んでくる。

まだ予鈴前なのに、なにをそんなに慌てているんだろう。

勢いよく開けすぎたせいでドアが少し跳ね返ってきている。


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