恋百物語

「小山っ!」




私?




「あんた、なんで今日に限ってさっさと朝練切りあげてんの!?」

「え?や、だって水やりが…」

「そんなの今日じゃなくたっていいじゃん!」

「そんな横暴な」




花って水がなかったらすぐ枯れちゃうのに。

須藤ちゃんの言い分はめちゃくちゃだ。






っていうか私、道場をでるとき須藤ちゃんにも言ったはずなんだけどね?

面倒なもの押しつけられたねって笑ってたはずなんだけど。






どうやらこの短時間で須藤ちゃんの機嫌をここまで損ねるなにかがあったのだろう。

怒鳴って落ち着いたのか、教室で注目を集めてる事実に気づいた須藤ちゃんは私を廊下に連れだした。


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