恋百物語
「ちょ!どこ行くつもり!?」
慌てて須藤ちゃんにとめられる。
だけどじっとしてなんていられない。
もしかしたら泣いているかもしれない。
そう思うといてもたってもいられなくて。
「離して!」
「平野先輩ならもう教室戻ったよ。乗り込んでまで小山に言えることあんの?ちょっと落ち着きなって」
「だって!こんないきなり…。あんまりじゃん!」
「教室には阿部先輩もいるんだよ?目の前でそうやって責めんの?理由問いただすの?小山が口だすことじゃないよ」