恋百物語
「嘘だぁ。こないだ机にラブレター入ってたの、俺、知ってるんだからね」

「はっ!?なんであんたが知ってんのよ!」

「小山さんに聞いちゃった。清々しいほどバッサリお断りしたんだって?」

「小山ぁ!」

「え?ごめん。内緒だった?」




机越しに小山の頭を軽く殴る。

すっとぼけた顔で毎度毎度人の情報流しやがって。

友達つきあい、考えた方がいいかもしれない。




「こいつに私の話するの、ホントにやめて。どんな悪用されるかわかんない」

「信用ないなぁ、俺」

「チャラ男は嫌いなの!あんたの顔を見るだけで虫ずが走る」

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