恋百物語

「…アルファベットのS」




呆れながら呟く。




「やった!さっそく登録更新しよーっと」




颯爽と携帯を取りだす松崎に思わず脱力する。






いつもどおりのふざけた口調。

変わらない笑顔。

だけど…。






もうひとつ、聞かなきゃいけないことがある。






「ねぇ。その髪…」






松崎の髪は真っ黒だった。




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