恋百物語

明るくていい奴だけど、バカなのが珠に傷だ。

俺だって成績はいい方じゃないけど、ジョンくらいは読める。

というか高校生にもなってそんなのも読めない奴がいたことの方が驚きだ。




「…テツ」




しばらくそんなバカ話をしながら歩いていた俺たち。

だけど下駄箱で靴を履きかえて外を見た俺は思わず足をとめていた。




「お前、さっき部活は休みになったって言わなかった?」


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