今日も雨をさそう
序章
風に揺れる雨音は


いつも私の鼓動を不快に跳ねさせる


いつも晴れていて欲しいのに


青空に輝く太陽を見ていたいのに


いつも風と雲が邪魔をする


でも……


風と雲は


青空よりも太陽よりも


近いことだろう


そして強いことだろう


太陽の熱を帯びた体を濡らす雨は


その体を冷やす



けれど雨に濡れた冷たい頬を太陽が照らしても


伝う雨を


決して乾かせはしない


雨は涙に変わる……

< 1 / 1 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop