寂しがり屋には愛情を。

「中島先生!また、遊びに来てくださいね?」


優等生に戻った会長くんに見送られ生徒会室を出るとき、少し焦った声でそう言われた。



「喜んで。」



あそこのソファーとクッションは気に入った。


自然体の会長くんも。



今度はお菓子持参でのんびりお茶しながらおしゃべりなんて良さげじゃない?



そうだ、今度西野くんたちも連れてこようか。


きっと今の会長くんとなら仲良くなれるはずだ。



うん。そうしよう!



勝手に企画して、勝手に盛り上がって。


悪い癖だって、自覚はしてたんだけどなぁ。




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