寂しがり屋には愛情を。

「希美、起きろ。」


次に目が覚めたときには自分の、否、凌ちゃんサンのマンションに着いていた。



「なんで要が知ってるの?」


「お前が自分で住所言ったんだろ?
ほら、しっかり歩け。何号室だ?」



あたしの腰を支えてくれる要の服に掴まって部屋までの道のりを歩く。



「鍵。」

「あいあいさー。」


バックを探り鍵を掘り起こすと要にひったくられた。



「不法侵入ー。」

「合法だっつーの。」


パコン と頭を叩かれた。



「なんでオレがこんな目に…。ぜってぇ何も覚えてねーんだろうなコイツ。

ったくふざけんなっつーの。何これ生殺しですか。襲ってやろうかバカ野郎。」



「なにブツブツ言ってンのー?独り言とかハゲるぞ!!」




要がハゲとか!!

おもしろいそれ!!



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