寂しがり屋には愛情を。

「ま、離れろよ!!バカ!
ふざけんな…っつーのッ!!」


「んーん!痛いー!」


無理やり身体を引き剥がされて、顔を押さえつけられた。



「全く、なんで寝て起きて余計テンション上がってんだよ…。」


「要がお家にいるっておもしろいね!!
今日泊まるの?布団だしてくるね!風呂は勝手に探して入っていいよ!」


ドタバタと要の手から逃げ出し布団を敷きに駆け出す。



と、腕を掴まれ引き戻された。



「余計なことすんなよ。オレは自分の家に帰るから。お前は先輩とラブラブすればいいだろ?」



「喧嘩中だってばさぁー言ったじゃんさぁーさぁー。」


人の話はちゃんと聞きたまえよ。



「お前ってホントにムカつくな。散々のろけて散々愚痴ったくせに。人の気も知らねーでよ。」



……ん?



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