寂しがり屋には愛情を。

ガコン



落ちてきたコーヒーを取り出す。


仕方ないからブラックにしてやった。


確かいつもひぐち君が飲んでる奴はもっと淡い色のパッケージだった気がする。


…ふはは!苦さに悶えればいい!!

先生を使うとこう言うことになるのさ!


…クダラナイとか聞こえない。



「何ニヤニヤしてんすか?」


横からとても失敬なセリフが聞こえてきた。


「やぁやぁ会長くん。ニヤニヤなんてしてませんよ失敬ね。」


我が校自慢のハイスペック生徒会長だ。


「あぁそうですか。じゃあきっとオレの幻覚ですね。それ、一人で飲むんですか?欲張りさんですね。」



なんか、うん。
流された感がひしひしと伝わってくるよね。



「飲むわけないでしょ。先生か弱いから恐いお兄さんたちにパシられちゃったの。」


「あぁそうですか。
先生をパシるだなんて不届き者ですね。」


…流された感ハンパねぇ!!



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