寂しがり屋には愛情を。

その後、すっかり弱った村上先生が教室から出ていった。


「教室片付けてけよな…。」


ぐっちゃぐちゃのままですけど。



「いやー、スッキリしたぁ!!」


ひぐち君がうーんと伸びをして、落ちていたノートを拾う。


西野くんはなにも言わずにガタガタと机を直し始めた。



「お前ら、よく手ぇ出さなかったな。」


西野くんの筆箱の中身を広い集める会長くん。


あれ?優等生なしゃべり方じゃないね。



「そりゃ、あのカスはムカつくけど、殴ったらのぞみセンセーに迷惑かかるからな。」


「でもさすがのツバサでも、のぞみセンセをバカにされたときはキレちゃったよね。」



そうなの?そんなカワイイことしてくれたの?



「あれは本当にカスだったよな。めっちゃ蹴り倒したくなった。耐えたけど。」



「お前ッ…!良い子ー!!!」



思わずわしゃわしゃギューっとね。



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