寂しがり屋には愛情を。
「良いところなわけないじゃないですか…。」
ただの考えなしのアホ野郎だよ…。
「でもさ、それってただ純粋に相手のことを知りたいって思うからできることじゃない?
俺が思うにさ、今の時代ってみんな秘密が盛りだくさんなんだよ。ムダに。
しかもみんな自分のことにしか興味がないから、自分に利益があることとか自分が得することにしか関心を持たないわけ。
周りにはすごく冷たくて無関心。それってかなり寂しいことだと思うんだ。
それに、なんか聞きたいことがあっても世間体とかいろいろややこしいこと考えて素直に聞けないってこともあるしね。」
「まぁ、結論、希美は相手を想う心を持ってる素直ないい女ってこと。」
「…あたし凌ちゃんさん、好きだ。」
「それはどうも。」
こんなに良いこと言えるイイ男があたしの彼氏だなんて。
あたしはなんて幸せ者なんだ。