寂しがり屋には愛情を。
決戦は木曜日であって金曜日ではない。
「失礼するよー。会長くんはいるかしら?」
決戦の今日。
会長くんがいるであろう生徒会室に乗り込んだ。
「奥にいますよ?…希美先生って会長のこと大好きですよね。」
「わたしはみんなが大好きですよ?
ちょっと会長くんの時間いただきますよー。」
「どうぞごゆっくり。」
おっとり爽やかボーイ福地くんに許可をもらい、会長くんの住処、なんだか良さげな部屋に足を踏み入れる。
そこにいた会長くんは昨日と同じようにソファーに転がっていた。
「何のご用でしょうか?」
おっと起きてたか。
「遊びに来たのよー。ちょっと先生とお話しよーよ。」
「どこのナンパ野郎ですか?」
クスクスときれいな微笑みを浮かべ、身体を起こす。
手をどけた顔はなんだか具合がよくなさそうだ。
「具合悪いの?」
「ただの寝不足です。誰かさんのせいでね。」
誰かさん?
って誰だ?