寂しがり屋には愛情を。
ガバッとこっちを見てさらに顔を赤くする会長くん。
ようやく自分が何を言ってるか理解したのか、通常運行の冷静さが欠片も見られない。
「今のは…!忘れて、ください!オレは、何を…!」
あわあわわ
なんとも珍しい会長くんが見れた!
かわいい!
「忘れてなんかやるもんか!生徒にこんな可愛い告白されて…あたしが会長くんのことキライになるわけないだろ!
そりゃーちょっとはヘコんだけど、寝不足になるくらい悩んでくれたなんて知ったら…」
恥ずかしそうにうつむく頭をかき混ぜ、そっとぎゅっと抱きしめた。
「誰だって触れられたくない事くらいあるもんよ。昨日のあれは、あたしがでしゃばったのが悪かったの。
会長くんが悩む必要なんてなかったのに。」
「でも…」
「でも、ありがとう。」
素直に話してくれて、
あたしなんかを想ってくれて、
ありがとう。