寂しがり屋には愛情を。

「ひぐち君もありがとうね。気にかけてもらえるのって、すごい嬉しいもんだね。」


平静を装ってたはずなのに、見破られるとは…



「いつも先生には気にかけてもらってるからね。あっちのツバサも心配してたよ?なんか変だって。

センセーばればれ。」



「西野くんにまでバレるとは…もっと精進しなければいかんな!」


生徒に心配されるだなんて、教師失格ね。



「センセーはそのままでいいと思うよ?

いっつも人の心配ばっかしてんだから、たまには心配されな。てか、心配さして?」



ひぐち君は大人だなぁ。


「この良い男め。」

「付き合う?」

「あたしにはもったいないよ。」



あたしにはちゃらんぽらんがちょうどいいから。






< 161 / 258 >

この作品をシェア

pagetop