寂しがり屋には愛情を。

ーーー

「ツーバサっ!ごめんね?待った?」

キャハ


「……おせぇよバカ。」


「ノリが悪いぞ!そこは「今きたとこだよ(ニコっ)」だろうよ!」


「うるせーよ。」



先に教室に入ったひぐち君だが、なんだその楽しそうな遊びは。

西野くんの「ううん今きたとこだよ(ハァト)」が聞きたかった。



「で、なんだよ、センセーは?」

「翼様と愛を育んでた。」



なんのこっちゃあ。
たしかに絆は深めたが愛は深まってないぞ。


「いま育んどけってことですかね?
取り敢えずキスでもしますか?」


なんでやねん!


「センセーその解釈は間違ってると思うな。」


「いや、きっとそうですよ。じゃなきゃここで待たされてる意味がわかりませんよ。」



だがしかしなぜここで唇を奪われなきゃならんのだ。

死守したるわ。


ドガン


うわぁ!


「あいつ、死なす。」


うぎゃあ!



「ちょっ、待ってよツバサ!嘘だよ!アメリカンジョークよ!そんな、いたたたたっ!!」



あぁ中でひぐち君が制裁を受けている。

だがややこしい嘘をついたのは事実なので甘んじて受け止めて欲しいと思います。


「今なんの時間なんですかね?もう入っちゃいましょうか。」






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