寂しがり屋には愛情を。
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「お前な、いくらオレに憧れてるからってあんな態度とんなくたっていいだろ?!」
「誰が憧れてるなんて言った?バカは自由にさせてもらってずリィなって思ってただけだ。」
「それを憧れてるって言うんだよ!」
「言わねぇよ!そういうお前はどうなんだよ?優等生のオレに先生を取られそうになってビクビクしてたくせに。」
「それはお前だろ!昨日センセーに何言ったか知んねーけどな、センセーめっちゃ元気なかったんだかんな!」
「あれは、先生がお前にべったりでなかなかオレのとこ来ないから、ちょっと冷たく当たっちゃったっつーか…」
「やっぱそうなんじゃねーかよ!」
「うるせー!お前先生のこと独占しすぎなんだよ!」
「うんうん。やっぱ希美センセーはすげーな。」
「急にどうしたのよひぐち君。」
少し離れたところではつばさ×2がなにやら激しく恥ずかしい言い争いをしている。
蓋を開けて見ればなんや2人とも似たもの同士で、あっという間に本音をさらして口喧嘩できる関係になれるとわかったらしい。
「だってさ、ダブルつばさと言えばこの学校で有名人トップ2な訳じゃん?
それをこうもあっさり従えるんだもん。希美センセーがこの学校で最強ってことでしょ?」
いやいやひぐち君、それは語弊がありますでしょうに。
「あたし別に従えてないよね?」
てか従えるってお供みたいじゃないか。
「いーや、従えてるよ。じゃあほら、試しにこっちおいでとか言ってみてよ。」
そんな生徒会長くんと学校一の不良くんだもん、んな、犬みたいに呼んでくるわけがないよ。
試しに呼んでみるけどさ?
「西野くんも会長くんも、ケンカしてないでこっちおいでよ。」
わん!
一瞬にして右隣に会長くん、左隣に西野くんが座る。
耳としっぽが見えたのは気のせいだ。
「ほらね?言ったでしょ?」