寂しがり屋には愛情を。

両腕を振り上げて6人の前に立ちふさがる。


とおせんぼだ!



「ケンカで6対1はズルいって。」


突如現れたあたしに面食らってか、一時停止するヤンキーたち。


髪の色が明るいですよ!

校則違反ですよ!


「…先生?」

「あれじゃん、新しく来た若いセンセ。」

「あー、あのイス倒してた。」

「近くで見るとなかなかカワイイ。」



口々にコメントを言うだけ言って、


「…で、何してんの?」


みんなしてあたしを見た。


「そんなに見てもなにも起こらないよ。
てか君!!」


「はい?」


「なかなかカワイイとか、ありがとう。」


地味にうれしかったぞ。



「いえいえ」




…………。。



「「ぷっ……。」」



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