寂しがり屋には愛情を。

ーーー


「で、なんでこいつまでココにいるわけ?」



放課後いつもの教室で、西野くんが不満そうに呟いた。




「別にいいだろ。ケンカ中止になったから暇なんだよ。」


「なら大好きな妹とお家に帰ればいいじゃないですか。」


「大好きじゃねぇ!枝並てめぇテキトーなこと言ってんじゃねぇぞ!」


「まぁまぁ3人とも落ち着いてよ。
みんなで仲良くやろーじゃないの。」




放課後お勉強会に武藤兄くんが仲間入りしました。

テッテテー




「どうせまたのぞみセンセーがお節介したんだろ?」


「あら西野くんお節介だなんて失礼しちゃうわ。のぞみ先生の純粋な心に武藤兄くんが捕まっただけよ!ねぇ?兄くん?」



「…お前らいっつもこんな感じなのか?」

「まぁこんな感じだわな。」

「うんうん。こんな感じ。」



こんな感じってどんな感じだよ?

あれか、さてはあたしが1人悲しくみんなにスルーされてることを言ってるのか。



よくこの序盤で気付いたな!



「こんな感じだからさ、みんなケンカしないで、平和に行こうじゃないか。」



「…みんなしてこんな感じって言うなぁ!泣いちゃうぞ?先生悲しくて泣いちゃうぞ?」



「「「あー、はいはい。」」」




うわぁーーん!!













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