寂しがり屋には愛情を。

「オレも最近はつるむのが楽しいと思えるようになったよ。多分、せんせーのおかげ。」


コーヒーを準備するのに下を向いていると、ダイニングキッチンだから聞こえていたのだろうか、武藤くんが会話に入ってきた。


顔を上げれば会長くんの隣に武藤くん。


「武藤くん!そんなこと思ってくれてたのね!てか座ってろっていったのに!」


いつの間にここまできたんだい。



「オレも運ぶくらいはしようかと思って。」



まさかのお手伝い志望!!


なにこの子たち!いつもより素直で可愛いんですけど!



「1人でうじうじするくらいなら、みんなで楽しんだ方がお得だよな。

…よっし、もって行きますか。」



インスタントコーヒーだが、文句は言わせないぞ!




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