寂しがり屋には愛情を。

「センセー、武藤はソファから動いたぞ。」

「オレたちは動かなかったもんな?」



なんだその褒めろと言いたげな目は。



「言うこと聞いて偉かったな。」


そう言うと、目元を緩め柔らかい笑顔を見せる西野くんと、いつものハツラツとした笑顔のひぐち君。


なんか今日どうしたのみんな?!
先生素直な子大好きですよ!



「お土産持ってきてくれてありがとう。
あたしチョコレートケーキ好物だからすっげー嬉しい!」


素直なみんなにつられて、いつもより顔が緩んでしまった気もするが、ここはあたしの家だし、こいつらしかいないし、まぁいいだろう。




「…っ!先生が喜んでくれるならいくらでも持ってきますよ。」


「翼顔赤ーい。」


「うるさいぞ和樹。」


「…もともと、オレの情報のおかげなんだからな。」


「センセーなんかいつもより可愛いな。早く食おうぜ!」



なんかナチュラルに可愛いって言われちゃったんですけど。ビックリしちゃうわ。





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