寂しがり屋には愛情を。

「生徒たちが、家に…?」


「はい。なんか、晩ご飯を食わせないと帰らないと脅されまして、今ちょうど凌ちゃんさんに連絡しようと思ってたところなんすよ。」


「……生徒って、男?」


「はい。凌ちゃんさんが会ったことある2人と、もう2人新メンバーがいます。」



「…あのガキどもかっ!それって大丈夫なの?!何もされてない?!無事?!」


「…なんでそうなるんですか。生徒ですよ?何を想像してるか知らないですけど、危ないことなんてあるわけないじゃないですか。」



第一、もしなんかして来たらやり返すってあたしは。

ちょっとやそっとじゃ危険じゃないよ。



「あるわけないなんて言い切れないだろ!高校生の男なんて信用できない!もし俺だったら何もしない保証なんてないし!」


「…何を1人で盛り上がってるんですかあなたは。あたしがなんかさせるわけないでしょうに。今だって大人しくソファに座らせて、そこから動かないように言いつけてますから。」



「でも心配!良からぬ想像が止まらない!」



「そこは全力で止めてください。」






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