寂しがり屋には愛情を。
「俺、もう家帰るよ!」
「…なにを言ってるんですか。お仕事でしょう?そんな理由でサボらないで下さい。」
「だって…心配。」
「大丈夫ですって。」
情けない声を出して帰る帰ると言う凌ちゃんさんを一刀両断する。
心配してくれるのは素直に嬉しいけど、こんなしょうもないことで心配してないでがんばって稼いで下さいよってことで。
「今日、何食べたいですか?今から買い物行くんで、リクエスト受け付けますよ。」
「…買い物、外行くなら家にいるよりは安全か。でものぞみがいないうちに家荒らされたりとか…じゃあのぞみと一緒に行かせる?俺だってあんまり行けないのにそれってずるくないか……ブツブツブツブツ」
「りょーとさーん。なにブツブツ呪文唱えてんすかー?食べたいものないのー?」
「ハンバーグ。」
「了解です。じゃあ作って待ってますので、変な妄想はヤメテお仕事がんばって下さい。」
何を想像してるのか知らないが、ろくなことじゃないことはなんとなく予想できるからな。
凌ちゃんさんだし。
さぁ、ハンバーグの材料でも買いに行くかなぁ。