寂しがり屋には愛情を。

寝室から出ると、やはり言いつけ通りにソファや床に座る奴ら。

ホント、自分たちの楽しみのためなら律儀に言うことも聞くんだから現金なものだ。




「彼氏さんなんだってー?」


「オレの説得が必要かー?」


「お前よりオレが説得したほうが絶対いいと思うけどな。」


「あ?んだとこの優等生!」


「優等生って褒め言葉だよな?」


「バカにしてんだよバーカ!」


「オレには2人ともバカに見えるけどな。」


「「んだと?!」」


「武藤てめぇこいつと一緒にすんじゃねー!」


「心配しなくてもお前はどう見ても優等生には見えねーよ。」


「うるせーよ猫かぶり!」


「猫かぶって何が悪い。生きるためのスキルだ。」


「スキルって、き、窮屈じゃねーのかよ?」


「もう慣れた。今は息抜きの場所もできたしな。」


「そ、そーかよ!」



何もうこの子たち!

素直なんだか素直じゃないんだか…



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