寂しがり屋には愛情を。
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「一番手があんたなわけね。」
あたしの隣でカゴを持ってくれているのは武藤。
「なぜかじゃんけんで勝っちまったんだから仕方ねーだろ。」
ノリノリなのも嫌だけどそんなダルそうに言われるとそれはそれで嫌だな。
他の三人はスーパーの手前でお別れしてその辺をフラフラしているらしい。
時間になったら交代しに来るんだってさ。
「あー、あんたさ、髪黒く染めないの?」
「あ?なんだよ急に。染める気なんて無いけど。」
「校則違反ですよ。」
「今更それ言う?」
いやぁ確かにそうなんだけどさ。
やっぱりその金髪は完全に校則違反だからなー。
教師としては見逃せないんだよね。
「それに、西野だって髪明るいじゃねーかよ。」
「西野くんのあれは、地毛だもんよ。染めたわけじゃないんだからセーフだよ。たぶん。」
「あれが地毛なわけねーだろ。あいつ日本人じゃん。」
「ところがそーじゃないんだよこれが。なんだっけな、おじいちゃんが外人でおばあちゃんもハーフ?あれ?なんだっけ、忘れちゃった!」
なんかいろんな国の名前が出てきてたことは覚えてるけど、ややこしくて忘れちゃったよ!