寂しがり屋には愛情を。

子どもじゃないんだし、いなかったら探せばいいかと思い、西野くんに向き直る。


「最後は西野くんだね。なんかほしいお菓子でもあった？」



お菓子コーナーにいる西野くんがどうにも不自然で、笑いながらそう聞くと、昔ながらの果汁グミが差し出された。




「…んだよ？笑うんじゃねー。好きなんだよこれ。」


グレープ味のグミを片手に恥ずかしそうに頬をかく西野くんに思わず笑ってしまった。


「いやぁいいと思うよ？あたしもこれ好きだし。おいしいよねー。」



差し出されるグミを受け取りカゴにいれる。




「みんなで食べる用のお菓子でも買いますかね。」


「ポテチはコンソメな。」


「いや、我が家はのり塩派ですから。」