寂しがり屋には愛情を。
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「今日たのしかったなー!」
「また来たらいいよ。いつでもどうぞとは言えないけどね。」
ようやく食卓を囲むことができたわけだが、あたしの隣にはダブル翼が座り、またもや機嫌が下降気味の凌ちゃんさん。
それぞれ自己紹介も終え、1人を除いて和気あいあいと食事を楽しんでいた。
「のぞみは生徒に甘すぎんだよ。もっと厳しくしていかないと。」
「今も結構厳しいと思うけどー。ダメなことはダメだって言うよね?」
喧嘩してたら間にはいるし、校則にも厳しいし、喫煙なんてもってのほかだ。
「ならこんな状況にはなってないでしょ……」
そんな脱力しないでよー。
「凌斗さん、あんまり心狭いと嫌われますよ?」
「僕ら生徒なんですから、先生になにかするわけないですし、このくらい許してくださいよ。」
「お前らな……これが女の子なら俺は何も言わん。だがお前らみたいのは信用ならねぇ。…特にダブル翼、お前らな。」