寂しがり屋には愛情を。
喧嘩した時、このままダメになっちゃったらとか、あの人に凌ちゃんさんを取られちゃったらとか、いろいろ考えた。
ただ苦しいだけだった。
「……あたしも、ダメだよ。
凌ちゃんさんじゃないと、ダメ。」
そばにいると楽しいのはあなた。
そばにいないと苦しいのもあなた。
そばにいて欲しいのもあなた。
「じゃあ…」
「うん…。あたしと、結婚してもらえますか?」
「あ、あああ当たり前だろ!!」
笑顔で返事をすると、顔を真っ赤にして、少し涙目で、何度も頷く凌ちゃんさん。
さっきまでのかっこいい凌ちゃんさんはどこに行ったんだ。
まぁ、こんな凌ちゃんさんを愛おしいと思ってしまうあたしもあたしか。
「えー…っと、おめでとうございます?」
「凌斗!おま、お前…よかったなぁ……!!」
「センセーおめでとー!!」
今まで静かだった周りのみんなの声が戻ってくる。
なんで泣いてんですか武藤さん。