寂しがり屋には愛情を。
立ち上がり、ソファーから離れて寝室へ向かおうとすると後ろから腕を掴まれた。
「ごめん怒んないで!
のぞみを馬鹿にした訳じゃないから!」
後ろからお腹に腕が伸びてきて、そのままキュッと力が籠められた。
「あれはボスだけじゃなくて、イジメを黙認してた担任も悪かったんです。」
「うん。そうだね。」
「あたしはそんな教師には絶対になりたくないんです。」
「のぞみなら出来るよ。」
「生徒に関わるななんて言う教師もおんなじ人種です。」
「最低だな。」
「生徒に関わりたくないなら教師ヤメロって言いたいくらい、聞いてて胸くそ悪いんです。」
「そうだね。」
「生徒会長くんまで同じこと言うから、明日から頑張ろうって思ったんです。」
「うん。がんばれ。」
頭に顔を押し付けてくる感覚。
さわさわしてくすぐったい。