寂しがり屋には愛情を。
昨日も囲まれてたあいつがそこにいた。
そいつは一瞬目を見開き、顔を歪め、目の前にいる相手を蹴り飛ばした。
おー。強いねこいつ。
「はい。やめやめー。」
更に近づき腕を振り上げると、流石に気付いてくれたのかみんなこちらを見て、動きを止めた。
みんなしてキョトンだ。
「お前らな、ケンカする体力が有り余ってンならカラオケにでも行きなさい。」
4人を前に言う。
ちなみに蹴り飛ばされた彼はK.Oされてそれどころじゃない。
「それにー4対1はやっぱズルいですよ。
やるならサシでやりなさい。」
ねぇ?凌ちゃんサン?
生き残ってる残り3人に言うと、えっ?? って顔をされた。
あれ?なんか間違ったこと言ったかな?
「…わかった?!」
少し凄めばハイっと素直なお返事。