寂しがり屋には愛情を。

…よくわかんねーけど、

「そんな色でるんだねー。」


「みたいだな。つっても従兄弟とかの中でオレが一番外人顔だけど。」


なんだろう。
遺伝とかそういうのの仕組み全然わかんないけど、遺伝子が強かったのかな。

血が濃かったのかな。

血がね。

……血?



「血が!」

「あ?なに?」


「血が出てるよ!手当てしなきゃ!」


「こんくらい平気。ほっときゃ治る。」



口元についている血を乱暴に拭おうとする腕をさえぎる。



「ダメです。バイ菌入るぞ。バイキンマンになるぞ。」




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