寂しがり屋には愛情を。
「…確かにそこは否めない。
けど、バイ菌はやっぱり痛いよ。
ちゃんと治療しましょう。
はい歩きます。」
ムリヤリ引っ張れば案外簡単に動いた。
と思ったら手を振り払われ、逃げられた。
「帰って自分でやるからいい。
じゃーね、のぞみセンセ。」
…家でやるならいっか。
「ちゃんと手当てすることー。
ケンカふっかけられないように、気を付けて帰んなさいよー。」
「細心の注意を払いまーす。」
ひらひら手を振る。
あたしも、そろそろ帰って仕事しなきゃな。