寂しがり屋には愛情を。
「はい!なんでしょー?」
西野くんに絡むのをやめてこちらに向き直ったひぐち君。
「その髪は地毛ですか?」
「プッ センセーはオレが外人さんに見えますか?」
「見えません!
地毛じゃないなら、ちゃんと黒くしておいで?」
ここの校則では髪染めは禁止です。
「えー、のぞみセンセーそんなこと言っちゃう感じー?
てか、他のセンセーたちは何にも言わないから大丈夫だしー。」
やっぱりか。
「それは、他の先生たちがクズなだけです。
あたしだって、校則で決まってなけれは何も言わないよ?
けど、ここのルールで金髪はダメっていわれてるでしょ?
この学校を選んだのはひぐち君なんだから、その場所のルールくらいは守ろうよ。」
ひぐち君の目を見て話していたら、フイッと反らされた。
やっぱ、口うるさいのは嫌いだよな。