寂しがり屋には愛情を。

「え、あれ?うん、あったけど…。」


「お前呼び出されてたならちゃんと行けよ。失礼だろ?!」


「オレは女子からの呼び出しには行かねーんだよ。」



……うん??


「じゃあ行かないとじゃん。女の子じゃないし。」


こいつは何を言ってるんだ?



「てか女子からの呼び出しにもちゃんと行ってあげなよ。」



確かに。
頑張って呼び出したのにシカトだなんて、女の子泣いちゃうぞ。



「良いだろ別に。
女子に興味ねーもんよ。」


「あらら。健全じゃないなぁ。」


「女子高生には興味ねーんだよ。
センセーみたいな大人な女が好きなの。」


「オレもセンセー好きー。」



なんだ可愛いこと言うじゃないの。


「あたしもお前ら大好きだ!!」



2人の頭をぐしゃぐしゃ撫でてると、「おいっ!」と少しイラついた声。


はっ!忘れてた!!



「西野くん、なんで呼び出し行かなかったの?」


「だって、これ見ろよ。」




ぱさっ



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