寂しがり屋には愛情を。
弱ってる。
「ただいまーっと。」
返事の帰ってこない家に小さく呟く。
凌ちゃんサンは今日も残業だ。
あんまり口を聞かなくなって2週間。
もちろんキスもえっちも禁止。
2週間なんて今までのケンカで最長記録かもしれない。
だいたいいつもは凌ちゃんサンが謝る。
あ、あたしが悪いときはちゃんと謝ってますけど。
今回は珍しく凌ちゃんサンの逆ギレで長引いてるって感じかな。
でも、
「つまんないよなー…。」
リビングのソファーに寄りかかり目を閉じる。
今まであんまり意識したことなかったけど、
凌ちゃんサンと喋れなかったり、触れなかったりするのって、結構寂しいしつまんない。
人肌恋しいって言うのかな。
「…ちょっとだけ寂しいな。」