寂しがり屋には愛情を。

ヴーッヴーッ


携帯のバイブで目が覚める。



寝ちゃったか…。


いまだ震え続ける携帯に目をやると着信だ。

[CALLING 白井要]



「はいふぁーい?要ぇ?」


「あ、わりぃ昼寝してた?今大丈夫?」


申し訳なさそうな声に思わず笑みが溢れる。



「…なに笑ってンだよ。」


「ん?いーや、大丈夫だよ。
どーした?なんかあった?」


「あー、5月の連休に一回帰るからさ、飲もうぜ。」


「いーねそれ。でもずっと帰ってきてなかったのになんで?」


「ちょっと暇ができたからな。
それに…欲しいもんもあるし。」


「ふーん、そっか。
じゃあ詳しいこと決まったらまた連絡しておくれ。」


「おう。じゃ」


「あっと待って!今さ、忙しい?」


「いや?なんで?」


「や、あの、さ、もーちょっと、な?」


「なんだよはっきりしねーな。」


「だって…、えっと、んー、いいじゃん!」




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