寂しがり屋には愛情を。

「…ちょっと仕事するわ。」


「そ?邪魔しないから心配しないで。」


最近隠り気味の仕事部屋に入っていく凌ちゃんサン。

前は仕事持ち帰ってきたりしなかったのにな…。



キッチンに立って簡単に一人分の食事をつくる。


一人で食べるご飯は美味しくない。




一人暮らしのときは一人ご飯も平気だったのに不思議なもんだ。



家の中には2人の人間が居るのに、テレビ中の芸人の声しか聞こえない。





…寂しい、な。





仲直り、できなかったらどうしようか。



このままお別れとか…嫌だなぁ。




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