寂しがり屋には愛情を。

奥の部屋に続くドアを開けると、中にはテーブルとソファー。


テーブルの上にはお菓子かご、ソファーの上にはクッション。



「なんだこの良さげな部屋は!!」



素敵じゃないか!

オアシス候補じゃないか!



「良さげって…。普通ですよ別に。
さ、座ってください。」



柔らかく笑う会長くんは相変わらず爽やかだ。



「生徒会がこんな隠し部屋を持っていたとは…。」


知らなかったよ先生。



「隠してないですし。コーヒーか紅茶は…」


「お構い無く!カフェオレあります!」



右手のカフェオレを掲げると、ブッと吹き出された。



なんで?
今の笑う所じゃないよ!


「ごめんなさい、なんか先生を見てると面白くて…!ホントに、先生っぽくないですよね。」




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